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ネオニコチノイド系農薬問題について

昆虫への神経毒性を持つネオニコチノイド系農薬

ネオニコチノイド系農薬は、特に昆虫を標的とした神経毒性を持つ農薬で日本国内においても用いられています。
直接作物への散布をするという方法や、種子に農薬処理をするというケースもあり、様々なものに様々な方法で利用されているのが特徴です。
高い効果があるため、非常に有用な農薬とも知られていて、広い面積での散布がなされています。

このネオニコチノイド系農薬は、長期間にわたって分解されずに残るという特徴も持っています。
そのため、散布された農薬が植物の中に取り込まれ、種子や花粉の中にも入り、それが他の昆虫や動植物にも移っていくという特性も持っています。
この特性によって、直接散布された箇所、昆虫だけでなく広範囲にわたって農薬の影響が拡大するというのが特徴です。

ハチへの大きな影響があることが分かっている

このように、ネオニコチノイド系農薬は長期にわたって分解されずに残り、しかも植物を介して他の動植物にも伝播していくという特徴があります。
特にこの面での影響を受けやすいのがハチで、どんな影響があるのかの研究が進んでいます。

ハチがネオニコチノイド系農薬が残る植物の花粉に触れることによって、農薬の影響を受けると、様々なダメージを受けます。
自分の巣に戻れなくなるという機能障害を起こすことも研究で分かっています。
また、農薬の影響を受けたハチが巣に戻り、さらにそこから仲間のハチに農薬が移り、神経障害を生じさせ大量死を引き起こすということも報告されています。

ハチの大量死は農業分野における大きな損失をもたらします。
ハチの受粉作業は見えないところでも、かなりの程度の作物に影響していて、ハチがいなくなったら相当数の野菜や果物がなくなってしまうのです。

その他の動物にも大きな影響をもたらす可能性が高い

ネオニコチノイド系農薬の影響はハチだけにとどまらず、エリア内にいるすべての動物に及ぶ可能性があります。
ネオニコチノイド系農薬は分解されずにその植物に留まりますので、果実や種子、葉などを食べる昆虫や動物の中にも農薬が入り込むことになります。
当然、分解されない農薬は、その作物を食べる人間の中にも入り込むことになりますので、長期間排出されずに蓄積されていくと人体にも何らかの影響を及ぼすことが考えられます。

たとえば、免疫系に障害をもたらすことが動物実験で明らかにされていますので、様々な体調不良をもたらす原因となります。
さらに生殖機能にもダメージを与えることが分かっています。
胎児の脳機能などにも影響を与える可能性が指摘されていて、生まれてくる子供の精神的異常や発達障害などをもたらす危険性があります。

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