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増えたニホンジカによる被害

ニホンジカによる被害が増えている

日本は人口密度が高く、国土が狭いので自然面積も少なく諸外国に比べれば野生動物による被害は少ないと思われがちですが、近年ではニホンジカによる被害は増えているのが現状です。
シカというと、映画などの影響で小柄なかわいいイメージを持っている人も多いかもしれませんが、中には体重が100キロ以上になる大柄なものも少なくありません。
体重100キロ以上のシカとなると食欲も旺盛ですので、作物が荒らされる被害も大きくなります。

シカは樹皮なども好んで食べるので、シカが群生している地域では直径が1メートル以上ある大きな樹木でも皮を食べられ枯れてしまうという被害が起きています。
シカは昔から日本に生息していた生物ですが、シカによる被害というのはこれまでそれほど問題にはされていませんでした。
ところがシカの天敵であるオオカミが近年ほとんど絶滅してしまったことによって、シカの数が急に増えてきたという現実があります。

また、森林を管理していた人間がほとんどいなくなったことがシカの増殖に拍車をかけたという意見もあります。
敵が減ったニホンジカは森林などで植物を食い荒らし、森を枯らしてしまうことがあります。
ニホンジカは雄が体重50〜130キロ、メスでも25〜80キロと大型なので食べる量も多く、森林を枯らしていく原因となっていることは確かです。

ニホンジカとは

ニホンジカというのは現在日本をはじめ中華人民共和国やロシアに生息しているシカ科シカ族の動物です。
以前は北朝鮮やベトナム、大韓民国にも生息していましたが、現在では絶滅しています。

ニホンジカに分類されているシカの中には、北海道のエゾシカやホンシュウジカなどのバリエーションがあります。
シカの実害を回避しながらこれらを種として保存していくのは難しい作業であると言われており、シカの被害対策は目下の課題となっています。

害獣としての一面

角が生える部分の袋角は漢方薬でも珍重されるなどメリットも多いニホンジカで、日本では1870年から1940年にかけて乱獲が繰り返されていました。
その後、保護政策が敷かれて個体数は復活しつつあります。
シカは古くから日本に存在していた動物ですから、他の野生動物同様絶滅してしまわないよう大切に扱わなければなりません。
しかしその一方で、現在は農作物まで食べてしまう害獣の一面を持っていることも認めないといけません。

今後も個体数を維持しつつ、被害を最低限にとどめる工夫が必要になってきます。
奈良公園にいるシカは昔から「神鹿」として日本人に親しまれてきており、万葉集の時代から歌にも読まれていた日本文化にとっての象徴のような動物です。
このように情緒や歴史ある動物であるシカと、上手に共存していく方法を模索するのが今後の課題と言えそうです。

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