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乾燥地で食料を生産する技術

乾燥地でも食料は生産できる

土地が乾燥しているからといって何も植えないでいると、土地はますます乾燥していきます。
日本は雨が多く地下水や河川にも恵まれている土地なので、乾燥地の苦労というのはあまりありません。
そのため、砂漠や乾燥した土地が抱えている悩みを理解しにくいところがありますが、世界的に見るとこの砂漠化は非常に深刻な問題となっています。

乾燥地で食料を生産するためには、まず砂漠化を止める措置を施すことが大切です。
乾いた土地というのは何も手段を講じていないとどんどん乾燥化が進んでいってしまいますが、少し手を加えることによって湿度を取り戻していくことも不可能ではありません。
砂漠の多い地域では、まず砂の動きを止めることによって砂漠が広がるのを防ぐことが重要となります。

砂漠の乾いた砂が少しでも保水力の残っている土地に押し流されていくと、表面が乾いた砂で覆われてしまいさらに農作物が育たなくなる土地ができてしまいます。
そんな砂漠の砂が周囲に広がるのを防ぐために最も有効な手段は、植林です。
例えばモンゴル自治区にあるムウス砂漠では、砂丘の砂が流れ込んでくるのを防ぐためにヤナギの木を植えています。
ヤナギが根付くとその周囲の砂が動きにくくなり、保水力のある土地を砂が覆ってしまう危険が激減します。

植林に使う木の種類も大事

植林に使うための木の選び方によって、砂漠化をどれだけ食い止められるかも決まってきます。
砂漠化の進んでいる土地は肥沃な土地に比べると経済的にも貧しいことが多いので、あまり費用がかからない木を選ぶことが大切です。
これと同時に、家畜が食べられる葉を付ける木を選ぶなど副次的な作用も大事にしなければなりません。
モンゴル自治区では、ヤナギの他にマツ類やヨモギ、豆の仲間などがよく使われています。
一度苗木を植えたら水分が失われないように小石で周囲を囲んだり、雑草に水を奪われるのを防ぐための草取りなどの世話も大事になってきます。

灌漑で砂漠化を防ぐ

乾燥した土地で作物を育てるためには優れた灌漑技術が何よりも大切です。
もともと水が少ないところなので、畑全面に水を撒くことができない場合には「点滴灌漑」が行われます。
これは細いチューブを作物の根本に張り巡らせ、チューブに穴を開けて水をぽたぽたと与える方法です。
蒸発によって失われる水の量が少ないため、エジプトなどで広く点滴灌漑が行われています。

塩分が表面に蓄積してしまっている土地では、塩分に強い作物を植える、排水技術を向上させて塩分を少なくするなどといった工夫も必要になってきます。
いずれにしろ、砂漠化してしまった土地を緑豊かな地域に変えるのには長い年月が必要とされています。
未来を見据え、長期的計画を立てて地道に努力していくことが重要です。

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